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BOEING 737-800
公開:2009年1月9日
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BOEING 737-846(JA303J) 日本航空/関西空港(展望ホール)
737(Next Generation)シリーズのファミリー化第2弾として700型をベースに全長を6m近く延長、標準162席、最大189席としたのが本機、ボーイング737−800です。
■開発の歴史 |
737NGシリーズがまだ「737X」と呼ばれていた時代から既にファミリー化の計画が立てられており、その中で最も大型だったのがこの800型で先に開発が着手された700型に続き、1994年9月にドイツのチャーターエアライン、ハパクロイドからの発注を得て開発に着手、1997年7月31日に初飛行、翌年4月に発注先であるハパクロイドへと引き渡されました。
■特徴 |
本機は主翼など737NGシリーズの特徴はそのままに胴体を標準型である700型より5.84m延長、全長はそれまでの737シリーズで最長だった400型よりさらに長い39.74m、座席数も標準で162席、最大で189席となり、これはかつてのベストセラーである三発機、ボーイング727−200型機とほぼ同じ収容力です。
この他、重量の増加にあわせて主脚の強化などが図られていますが基本的な特徴は標準型の700型と同様になります。
ボーイング737NGシリーズ共通の特徴は標準型であるボーイング737−700型機の項を参照。
■生産と派生型 |
800型は標準型の最大離陸重量で70.5tですが、オプションの仕様で最大79tまで引き上げることが可能でその場合の航続距離は5665kmに達します。
さらなる大型化を求める声に応じて新たにさらに胴体を2.6m延長した900型が登場するまで737シリーズで最も大型だった800型は着実に受注を伸ばしその生産機数は本形式だけで900機を越える大ベストセラーとなっています。
■日本の737(5) |
日本ではスカイマークが2005年2月の開港にあわせて就航した羽田〜神戸線向けの機材として最初の機体を導入、羽田空港の拡張に伴う発着枠拡大による多頻度輸送の需要増加を見越し、それまでの主力機材ボーイング767の後継機となり現在までに8機が導入(2009年1月現在)されすっかりスカイマークの主力機材となりました。そのうち6機目までは国内線の短距離飛行では効果が薄いとしてブレンデッド・ウィングレットを装着しないまま納入されましたが、同社7機目となるJA737Q号機からブレンデッド・ウィングレットを装着して納入となりました。ちなみにJA737Q号機はトランプのハートマーク、続いて導入されたJA737R号機はスペードマークが描かれてます。
ちなみに同社発注の機体には後述する日本航空、全日空の2社では装備しているHUDは装備されていません。
また日本航空は保有するMD−80シリーズ(MD−81およびMD−87)、MD−90型機、ボーイング737−400型機といった小型機の後継機として本機を選定、2005年5月に30機を発注、2006年11月に初号機を受領し訓練飛行を経て、翌年3月から羽田〜山口宇部及び宮崎線に投入されました。同社の機材は導入時点で全てブレンデッド・ウィングレットを装着、操縦席にはパイロットが各種計器に目を落とすことなく各種情報を読みとることができるヘッドアップディスプレイ(HUD)を装備しており、これまでに16機が導入(2009年1月現在)され、その中には国内線だけではなく関空やセントレア、成田を発着する国際線にも投入されています。ちなみに国内線仕様機は2クラスで165席であるのに対し、国際線仕様機は同じ2クラスですが若干シートピッチが広い144席の仕様で運航中です。
さらに日本航空より先に737NGシリーズの700型を導入していた全日空も途中からより大型の800型へと発注を切り替え最初の機体が2008年5月に納入、6月から羽田〜米子・鳥取線に投入、現在3機が運航中(2009年1月現在)でさらに導入が続けられています。ちなみに同社発注の機体にも導入当初から翼端のブレンデッド・ウィングレットおよびHUDが装備されています。
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