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エアバス A321
AIRBUS A321
更新:2007年5月24日


AIRBUS A320-131(JA101A) 全日空/京浜島つばさ公園(羽田空港)


 エアバス社最初のナローボディ機として登場したエアバスA320シリーズ最初の派生型として主翼の前後に7m近く延長、標準185席、最大200席クラスとしたのが本機、エアバスA321型機です。

■開発の歴史

 987年に初飛行、翌年から路線就航を果たしたエアバスA320型機は高い経済性と性能を発揮、順調に受注数を伸ばし、エアバス社ではファミリー化の一環で主・尾翼、アビオニクス、コクピット等の基本的な構造を共通として客席数を増減させた派生型の開発に着手、手始めとして1989年5月、標準186席、最大200席としたA321型機の計画を発表、同年11月に正式に開発が開始され、1993年3月に初飛行を果たしました。

■特徴

 機の特徴は、エアバスA320型機と極力共通化を図りながら大型化を図ったことで主な変更点としては

(1)胴体を主翼の前方で4.27m、後方で2.67mの計6.94m延長
(2)主翼、機体構造や降着装置の強化
(3)エンジンを推力強化型に換装
(4)大型の緊急脱出口を再配置
(5)主翼後縁の改修(二重隙間型への変更)

などが実施されています。その一方でA320型機が売りとする操縦システムやコクピット、さらに基本的な機体構造や主翼、尾翼などについては基本的に共通とされ導入するユーザーの負担を軽減できるようにしています。(エアバスA320シリーズの主な特徴はエアバスA320型機の項参照)

■生産と派生型

 機は標準仕様として最大離陸重量82.2t、2クラスで185席、最大200席、航続距離4000kmという100型が用意されましたが、その後標準仕様でも最大離陸重量は83tに引き上げられ、オプションとして85tまで設定することが可能です。
 さらに1995年には長距離型の200型を発表、これは機体寸法は100型と共通で機体中央に追加中央タンク(ACT)を追加し、エンジンも離陸重量の増加にあわせて推力強化型としたものでこれらの変更で最大離陸重量は89tとなり航続距離も5000km近くに達しましたが、その後も改良が加えられ現在は最大離陸重量は93t、航続距離は5600km程度とされています。

 ンジンはA320シリーズと同様、CFMインターナショナル製<CFM56>とIAE社製<V2500>の2つから選択可能で、100型の場合は推力13.6t(30,000ポンド)クラス、200型は推力15t(33,000ポンド)級のものを選択する形となっています。

 321型機は100型、200型あわせて340機以上の量産を記録、現在もその数を増やしています。

■日本のA321

 本では全日空がボーイング737−200型機の後継機としてエアバスA320型機の導入を決めた流れで、1996年1月、羽田、関空・伊丹、名古屋発着路線の充実や退役が予定されていたボーイング767−200型機の後継機としてA321型機10機の確定発注行い、1998年3月に最初の機体を受領、しかしその後A320型機への発注変更が行われ最終的に導入は7機に留まりました。

 らに全日空グループの経営方針で少数機で保守コストの増加を招く機材の整理が発表され、その中にはまだ導入から10年に満たないA321型機も入っており当初は2003年までに全機退役のスケジュールが発表されましたが、その後計画はやや先送りされました。しかし最近になってボーイング737−700型機の導入と歩調を合わせるかのように退役・売却が進んでおり、トリトンブルーのA321型機の姿が見られるのも僅かになりつつあります。

エアバスA321 諸元
全日空 エアバスA321−131
特記のないものは共通
項目 データ
全長:44.51m
全幅:34.10m
全高:11.76m
最大離陸重量:80.0t
エンジン:IAE<V2530−A5>
推力13,610kg×2基
巡航速度:840km
航続距離:3150km
乗員/乗客:(1)2人/195人(モノクラス)
全日空
100型/2機運航中(1998〜)

エアバスA321−100
(JA105A)
2006.2.5 羽田
 
動画
(試験公開中)

全日空エアバスA321−100、羽田空港Rwy16Lへの着陸。
2007.4.15撮影 羽田空港(京浜島つばさ公園)

初回更新:2007年5月24日

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