BOMBARDIER CRJ
公開:2006年5月2日
改訂:****年**月**日 |
BOMBARDIER CRJ-200ER(JA204J) ジェイエア/スカイランドHARADA(伊丹空港)
カナデア社(のちにボンバルディア社が買収)が開発したビジネスジェット機チャレンジャーをベースとして座席数を50席配置可能なコミューター路線向け機材として開発された小型の双発ジェット旅客機が本機、ボンバルディアCRJです。
■開発の歴史 |
本機のベースとなったのは1978年11月に初飛行を果たしたCL−600でチャレンジャーと名付けられたビジネスジェット機で特徴としては胴体直径がこのクラス機体としては一番太く客室の高さは大人が立って歩ける程1.85mを確保しており、標準座席数はビジネスジェットとしては19席、太い胴体を生かして横4列の座席配置としたコミューター機としては30席で、主翼端に当時最新技術だったウィングレットを装着して高い性能を発揮、主にビジネスジェット機としてベストセラーの地位を確保しました。
1980年代に入りアメリカで大空港と地方空港を結ぶコミューター航空の需要が高まったことを受け、チャレンジャーをベースに胴体を約5.7m延長して横4列の座席配置で50席としたチャレンジャーRJと呼ばれる機体を発表、1989年には本格的な設計作業に入り、1991年5月に初飛行、1992年秋から量産機の引き渡しが開始されました。
■特徴 |
本機の特徴は、ビジネスジェット機として成功したチャレンジャーを基本に胴体径や与圧能力はそのままに主翼は高速飛行が可能な形状に再設計され重量増加に耐えるよう機体構造を強化すると共に燃料タンクを増設、内装の見直しで客室の幅を広げる努力が図られています。コクピットはカラーCRT6基を備えたグラスコクピットで旅客機として運航するにあたっての航法・電子機器を備えています。
エンジンはチャレンジャーでも採用された最大推力3.95tを発揮するジェネラルエレクトリック製<CF34>を採用、このエンジンは片発停止時には自動的に4.18tを発揮できる能力を持っています。
■生産と派生型 |
本機最初の量産型である100型は<CF34−3A1>を搭載、最大離陸重量21.5t、座席数50席、航続距離1800kmを発揮、その後、最大離陸重量を上げて燃料搭載量を増加させて航続距離を伸ばした100ERと改良型の100LRを発表、さらに1996年からはエンジンを燃費が向上した<CF34−3B1>を搭載、最大離陸重量も23.1tに向上させた200型が登場、その後航続距離延長型の200ER型や200LR型も登場しています。
ちなみに一部の海外の航空会社でCRJ400と呼ぶ機体がありますがこれは座席幅を広げて座席数を40席とした機体でボンバルディア社が定めた名称ではなくあくまでその航空会社での愛称です。
余談ですがCRJと呼ばれる機体ですがこれは「Canadair Regional Jet」の略でさらにCRJ200ERなどと呼ばれている機種形式も正式には「Canadair CL-600-2B19 Regional Jet CRJ-200ER」と非常に長ったらしい名称です。
CRJ100及び200の生産数は1000機を越えるベストセラーとなり現在も量産が続けられている他、航空会社からの要望を受けさらに胴体を延長した70席級としたCRJ700や90席級のCRJ900などが開発され、これらを含めるとさらに多くの機体が世界を飛び回っています。
■日本のCRJ |
日本では日本初のリージョナルエアラインとして新規に設立されたフェアリンク(現IBEXエアラインズ)が主力機材としてCRJを選定、2000年春にラウダ航空から中古のCRJ−100LR型機2機を導入して運航を開始、座席数は標準の50席ながら革張りシートとして快適性の向上を図り、新造のCRJ−200ER2機を加え現在は4機を運航中です。
また日本航空系のジェイエアもジェットストリーム・スーパー31型機の後継機として2001年から本機の導入を開始、それまでは大型のジェット旅客機では採算が取れなかった路線に積極的に展開する原動力となっており、現在までに6機を導入したほか、さらに4機の追加発注がなされています。
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