BOEING 747-300
公開:2004年12月26日
改訂:****年**月**日 |
BOEING 747-346SR(JA8185) 日本航空/成田空港(畑ポイント)
従来の200B型をベースとして従来からある2階客室を後方に7mあまり延長して座席数を増加させたSUD(Streched Upper Deck)モデルが本機、ボーイング747−300です。
■開発の歴史 |
基本となる100型以来、SP型を除き開発費を抑えるために極力外形を変更しないでできる変更、具体的にはエンジンの換装や機体各部の補強等での改良が重ねられていた747型機ですが、1980年代を迎え航空需要のさらなる拡大に直面、様々な大型化検討の中でアッパーデッキ部を約7m延長したSUD(Streched Upper Deck)タイプの300型の開発を決定、1982年10月に初飛行、翌年3月にスイス航空へ引き渡されました。
■特徴 |
本機の特徴は、既存の機体のアッパーデッキ部を後方に7.11m延長したことでこれにより一般的な座席配置で10%程度の定員増、エコノミークラスにすると70席程度増加させることが可能ですが当然重量も増加しエンジン推力が200B型とほとんどかわらない本機では飛行性能が悪化するはずですがこの変更は空力的にはかえって抵抗が減少する効果をもたらし、例えば3000マイル(5560km)の運航を行ったで200B型が366席、300型が400席の設定とすると区間あたりの燃費は4.2%悪化しますが、一座席あたりの燃費は4.7%改善するので経済的という評価が出されています。
■生産と派生型 |
本機は当初200B型とあわせて生産されていましたが、経済性に優れていることから旅客型の発注は本機に集中、結果的に200B型の生産ラインはSUDの恩恵が受けづらい貨物型のみが残され、旅客型は全て300型へと統一されますが、ボーイング社では1990年5月、本機にベースにして一気にハイテク化を推し進めて開発した400型の生産に集中する必要性が出てきたため、新規の受注を停止、結果的に1990年9月に生産は81機で終了しました。
300型は旅客と貨物を混載可能なコンビ型300C型と短距離路線向けにメインギアの改良や機体の補強等を行った300SR型が開発されましたが、100B型と同じエンジンを搭載したため型式上は100B/SUD型とした機体も存在します。その他、新造機での貨物型は生産されませんでしたが後に旅客型からの改造で貨物型が登場しているほか、既存の機体をSUD改造した300型もどきの機体もありますがこちらは200B/SUD型と区別できるようになっています。
■日本のジャンボ(3) |
日本では日本航空が旅客型の300型を1983〜89年に9機導入、ソ連上空の通過が認められるようになったことで1986年から従来のアンカレッジ経由から次々開設されたヨーロッパ直行便用機材に充当される等国際線の主力機材として活躍、現在も400型と共に全機が活躍中です。
一方、国内線の旅客需要も引き続き旺盛だったことから日本航空は国内線仕様機も発注、ここで登場したのが100B型と同じ<JT9D−A>を搭載した関係でSR−100B/SUD型という型式名が付与された機体で1986年に2機を導入しますが、エンジンの生産中止で残る4機は300型と同じエンジンを搭載した300SR型とされ1987〜88年に導入され国内線で活躍しますが、400D型や777型機の就航で国際線仕様への改造工事が施工され現在は300型と同様、国際線の使用機材として活躍中です。
このほか、日本アジア航空が唯一の自社発注機材として300型1機を運航しています。
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